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2010-05-25更新 <<前の紹介へ紹介リストへ次の紹介へ>> 2010-05-25更新

自分の仕事で地域の農業を盛り上げ、教育にも役立てたい
トヨタファーム
鋤柄雄一さん
(すきがら・ゆういち)
【プロフィール】
大学卒業後、世界各地を放浪し、日本の食の素晴らしさやおいしさを再発見。帰国後、家業の養豚を継ぎ、安全でおいしい豚肉づくりを追及している。
【主な活動内容】
自社ブランドの豊田産豚肉「三州豚」の生産、地域の園児や小学生を対象とした農場見学の受け入れなど

環境にもやさしい、安心・安全な豚肉を、豊田市で

 豊田市、堤本町。国道沿いの大型倉庫が並ぶ中、一本路地へ入ると突然、かわいらしい豚のイラストをあしらった建物が現れる。旧豊田市地域で唯一、養豚を営むトヨタファームだ。ここで飼育される豚は常時約1万頭と、市内の豚肉消費量に匹敵するほど。街中にありながらこれほどの規模で運営するために、施設は養豚場にはほとんど例のない3階建て豚舎となっている。あまりの珍しさに、中国など遠方から視察団が来ることもしばしばだとか。

 「自分が生まれた豊田で、農業を盛り上げていきたいんです」と、熱を込めて語る経営者の鋤柄さん。比較的地価の高い豊田市で農場を経営するため、規模を大きくする際には “横ではなく縦に” 建物を拡張していったのだという。この施設だけでなく、ユニークなアイデアを数多く持つ鋤柄さんは、豊田産オリジナルブランド豚「三州豚」の生産者。

 三州豚の特徴は、地域の廃棄食料品を回収・加工して飼料にリサイクルする「エコフィード」で、輸入配合飼料を使用せずに飼育するというもの。エコフィードは小麦粉が原料となるため、従来のトウモロコシを主成分とする飼料で育った豚よりもコクと旨味のある肉質になる。

 「安心・安全でおいしい豚肉を、地元の人たちにお届けしたい」との想いから生まれた、三州豚の飼育方法。“地域の食を無駄にしない” という、他にはない食育にもひと役買っているのだ。三州豚はいくつかの提携レストランで味わうことができるほか、より多くの人にお届けできるよう、現在ルートを開拓中とのこと。安心・安全な地元産豚肉が、市内の至る所で手に入る日も近いかもしれない。

地域貢献の豚肉づくりは、子どもたちの教育にも

 地域の農業を盛り上げたい、地元の人たちに農業を理解してほしいと願う鋤柄さん。その活動は、三州豚の生産だけにとどまらない。さまざまな人たちと交流しながら方法を模索するうち、牛の牧場にヒントを得て、豚の農場見学の受け入れを開始。市内のこども園や小学校をはじめ、地域の人々に施設を開放している。

 「反応をみながら手探りで行っていますが、一番人気があるのは子豚とのふれあい。いずれは移動動物園のように、子豚を学校に連れていくことも考えています。子どもたちに養豚というものを理解してもらって、将来的に地元の畜産が盛り上がればいいですね。また、自分たちの食べているものが “命あるもの” だと実感してもらいたい。教育という意味でも、私たちの仕事を知ってもらえたらと思います」と鋤柄さん。

 地元企業や行政との提携、豊田市の地産地食ブランド「トヨタオールスターズ」構想など、彼のアイデアは尽きることがない。その豊かな発想で、豊田の食育をリードしていくことが期待される。

耳より情報

●トヨタファームホームページ
豚の生産過程やエコフィードの詳細、廃棄食料品の買取情報など。三州豚が味わえる提携レストランの情報も載っている。養豚場のホームページは全国的にも珍しいので、ぜひチェックしておこう。
http://toyotafarm.com/


●トヨタファーム
豊田市堤本町落田12-1
電話0565-52-4757
E-mail butasuki@hm8.aitai.ne.jp
※農場見学のお問い合わせは上記連絡先、または
  電話0565-34-6627(豊田市健康増進課)や
  「食の技人リクエスト」まで


◎トヨタファームの活動紹介へ
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