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2009-05-11更新<<前の紹介へ紹介リストへ次の紹介へ>>2009-05-11更新

味噌屋として、日本の食のあり方を生きた言葉で伝えたい
蔵元 桝塚味噌
合資会社 野田味噌商店
野田清衛さん
(のだ・きよえ)
【プロフィール】
創業80年余、約400本もの木桶を保有し、昔ながらの天然醸造で豆味噌をつくり続ける野田味噌商店の無限責任社員。味噌蔵見学は自ら案内役を務め、味噌づくりを軸に日本の食のあり方について熱弁をふるう。2004年に設立された「食に命を懸ける会」の会員として、伝統的な日本の食文化を継承する活動に取り組んでいる。
【主な活動内容】
味噌蔵見学の受け入れ、食の講義(出張教室も可)、天然醸造の豆味噌の直売(量り売り)など

昔ながらの味噌屋が語る、日本の食のあるべき姿

 「観光化や売上を目標にしない、味噌屋の思いを伝える場」をテーマに、味噌蔵の見学を受け入れ始めて約15年。豊田市の東南端、岡崎市との境に位置する野田味噌商店には、蔵の一部を改築してつくられた“蔵の学校”と呼ばれるスペースがある。木の机や椅子が置かれた“教室”の後方には、高さ約3mの巨大な木桶がズラリと並び、豆味噌がじっくり1年半かけて熟成を続けている。
 こうした蔵の雰囲気や味噌の匂いを肌で感じる空間で、案内役の野田清衛さんは食の意義や重要性を見学者たちに語りかける。「たとえ相手が子どもでも、目線を合わせて、本気で大人の意見をぶつければ、真剣な目つきに変わるのが分かります。食育は、伝えたい意志を強く持った人間が、生きた言葉で直接語りかけるのが一番だから」と野田さん。その真摯な案内ぶりが口コミで広がり、蔵見学は子どもだけでも年間2,000人に上るという。

日本の食文化を10年先、20年先へつなぐために

 見学の案内は野田さんが一手に引き受けているため、1回の定員は50人まで。定員がオーバーしたり、予約が重なった場合は、第一に子ども、第二に母親を優先する。それは、食べることに「手間」をかける大切さを少しでも次の世代に継承したいという思いから。参加した子どもの中には、後日、親を連れてくるケースもあるそうだ。
 味噌づくりの説明は、大豆を育てる過程からスタートする。枝についた状態の豆を実際に見せたり、原料の生大豆や仕込み前の豆こうじ(味噌玉)を手に取って味わう体験を盛り込んだりと、参加者の五感に訴えながら味噌の世界へと引き込んでいく。
 日本人にとって、味噌は古来から受け継がれてきた伝統の味。昔ながらの天然醸造を守り続けてきた味噌屋の誇りと使命感から、いち早く食育活動に取り組んできた野田さん。その熱いメッセージは、味噌蔵の風景とともに見学者の心に深く刻まれていくことだろう。

●味噌蔵見学(要予約)
仕込み前の「味噌玉」の試食や、味噌蔵に設けられた“教室”で聞く講義など、味噌の世界を切り口に、食べることや生きることの本質に迫る。2月〜11月の平日に開催。1回につき10名〜50名程度、テーマや時間は応相談(1コース90分以上)。
◇詳細は電話0565-21-0028(野田味噌商店)まで

●桝塚味噌 直売店(味噌蔵に併設)
天然醸造の豆味噌を扱う、昔ながらの“味噌屋さん”。桶から出したての新鮮な味噌を100g単位で量り売りしてくれる。
豊田市桝塚西町南山6、電話0565-21-0028
8:00〜17:00、日曜・祝日定休(お盆と正月は要確認)
駐車場30台
HP http://www.masuzuka.co.jp/

◎野田味噌商店の活動紹介へ
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